燕市少年少女剣道講習会
標記講習会は、燕市内の子どもたちを対象に開催しています。市剣道連盟理事として、剣道の講話を毎年担当させていただいています。
今年の演題は、「袴のたたみ方と折り目の意味」です。
たたみ方の実習の後、袴の折り目を一緒に数えました。
折り目は前が5つで、後ろが2つです。
前の5つの意味は、「仁」「義」「礼」「智」「信」で、
後ろの2つは、「忠」と「孝」です。
小学生が対象なので、難しい話はせず、一つひとつの言葉の意味を確認し、袴を穿く時、このことを思い出しなさいと、教えてきました。
1時間程度の内容でしたが、子どもたちは集中して話を聞いてくれました。
剣道を学ぶことと、生き方を学ぶことは似ています。
ある競技では、相手の反則を誘うプレーは褒められますが、剣道は反則すれすれの行為であっても弟子を叱ります。反則から遠いところでの戦いは美しく、見る人の心をも打ちます。打突後のガッツポーズは有効打突の取り消しの要因の一つとなることは広く世間に知れていますが、面を外して手ぬぐいで汗を拭くとき、面でその行為を隠すことはあまり知られていません。私事を恥じる…。「不以私事害公義(私事を以って公義を害せず)」このような教えからなのでしょうか。勉強不足ですいません。
剣道は歴史があります。歴史には学びがあり、剣道はその学びを大切にしてきました。地元の子どもたちは地元の宝です。剣道を通して少しでもその教育に携わることができ、幸せな立場にいることに感謝です。
0コメント